昨日の話。
「どうせ明日は休みなんだから追い込もう!」ということでエアロバイクのミドルパワートレーニングというものをやりました。
30秒漕いで2分休みを3セット。文字で見る以上にはキツいです。休みの2分は短く感じ、漕いでる間は5秒ですら長く感じられます。
昨日やった感じも、やはり3セット目までくると本当にしんどい。極限状態の中で高野進が400mをやっていた当時のコメント、「私は400mの選手でしたが400mはキツいので好きにはなれませんでした。練習中はどうにか楽に走れるような方法を模索していました」みたいなのを思い出して、「あぁやっぱりどんなに練習してもこのキツさからは逃れられないのかな」という人間の原罪のようなものを感じました。
そう考えるとマイケル・ジョンソンはすごい。
YouTubeに1999年セビリア世界陸上の400mの動画があるので暇な人は見て欲しいです。ちなみに俺はiPodに入れていつでも見れるようにしてます。
200m通過が20秒、300m通過が30秒台後半、そして世界記録43秒18。このタイムもさることながら、印象的なのはゴールした後。他の選手がバタバタ倒れる中ジョンソンは1人両手を挙げて自らの世界記録に歓喜してるのです。400mを走りきったあとだとは思えない、もはや人間じゃない。そういった意味でもマイケル・ジョンソンは神の領域に踏み込んでるんじゃないかと考えさせられます。
また世界記録を出したときジョンソンは31歳。選手としても長生きということで、陸上史に残る名選手の1人だなぁと思います。
400mに限らず、最近で言うとボルトとかも神懸かり的なタイムを出しますね。
陸上というのは突き詰めていくと神の領域に踏み込めるのでしょうか。神というと空の上にいるような印象ですがそれを「陸の上」から目指すというのはなかなか面白いものです。
そういえば色んな本を読む中で1つ思ったこと、「人間としての機能を最大限使いこなした者が、つまり『最も人間だった者』が、人智を超えた記録を出す」
やっぱり神の領域に踏み込めるとしても、神そのものにはなれないんですかね。
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