子供の頃から漫画に影響されやすい体質でしてねぇ。
キャプテン翼を読んではサッカーやり始めようとしたり、パタリロ読んではダイヤモンドのこと調べてみたりしたもんですね。懐かしい。
まぁ今も案外引きずってたりするものでして、最近「魔王 JUVENILE REMIX」っての買ったんですね。伊坂幸太郎氏の小説が原作の漫画で、友人をして「何がテーマかいまいちわからん」とか言われた漫画ですがまぁそこそこ面白いとは思います。
で、この主人公がよく言うセリフが「考えろ!」なんですね。ということで影響受けまくって考えに考える毎日を送っているわけです。
今までもブログで長い文とかうまい事書いてる間はなかなか楽しかった。考えてる間に快感があるわけで、逆に思考停止することが一番の悪ではないかと思うのです。
最近は主に陸上に対して考えることが多いですね。身体を動かせない分頭で練習してます。動かせるようになったら身体を思考に追いつけて、一致したら完全復活できる。そんなシナリオを思い描いて日々練習してます。
最近は陸上に必要なのは「感覚」だと思っています。先輩とも「ある程度のレベルまで達したら、あとは感覚が優れてる人が勝てるんだなぁ」とかいう話をしました。あらゆる動きに対して、小さくてもいいからなんらかの感覚を掴み、考えること。それが速くなるために必要なことなのだと思います。そう思えば、このケガだって必要悪だったんでしょう。ケガしてなかったらまぁ練習してる分ベストタイムこそ今よりいいでしょうけど、必ず行き詰ってどうしようもなくなるときが来たはず。今はどん底の停滞状態ですから、治ればもう上に上がり続けることしか出来ないでしょうね。
感覚・思考を養うため、最近はよく人に訊きます。主に普段お世話になってる先輩や、中学で全国行ってる後輩に訊くことが多いですかね。
感覚も主観と客観があって、多くは客観を主観に変換することで自分の力に出来る。だから感覚の優れている人と話し合うことで、自分の主観を確かめる材料としたり、また新たな感覚を手に入れる機会を得るようにしています。
時にはまだ初心者の1年生にも訊きます。これは1年生の感覚を養うためでもありますが、「うまく走れていない感覚」というのも知っていれば反面教師として役立てることも出来るし、また自分の感覚を伝える機会を持つことで、自分の感覚を普遍化し、新しく捉えなおすことが出来るんですね。
別の利点として、以前「アイデンティティは共通認識によって形成される」という話を書いたんですが、それについて当時の自分は「他人なんかに本当の自分をわかってもらえるわけが無い。共通認識が出来ない。アイデンティティが形成されない。本当の自分なんて存在しない」という悲観論を提示していましたが、まぁ最近上昇気流なので、考えを改めて「積極的な意思疎通から共通認識を作り出す。」ことでアイデンティティを保とうとしています。要するに人に自分をアピールしてもっと自分を知ってもらおうといった感じですかね。
それに人と話せば相手の意思がこちらにも伝わりますからね、それが自分ひとりで築き上げた閉鎖されたアイデンティティに風穴を開けるかもしれない。そうして新たな自分が形成される。これは恐怖でもあり希望でもありますね。最近は希望に満ち溢れてる感じです。
考え、話し、訊き、また考える。こんな単純な流れが大きな成長のプロセスとなっているんですね。
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