─Group Work Training─
グループの成長に関する話。
静岡のシニアリーダースクールで聞いた講義で、一番印象的で、多分一生忘れないだろうという話。
グループの成長の過程には5つのステップがある。
1:出会いの段階
2:仲良くなり始める段階
3:対立する段階
4:安定し始める段階
5:成熟する段階
そして、ある時期(例:上級生の卒業)に来たとき、グループは破壊され、また1から始まる。
仕組みは単純なこと。
しかし、重要なのは成長の過程に「対立」というプロセスがあること。
これは単に個性を否定しあうことではなく、意見の食い違いから生まれるもの。
意見、主張がぶつかり合い、そして解決されることでグループは安定し、成熟する。
つまり対立は避けるべきものではない。成長の過程なのだ。
しかし温和な日本人は対立を避けるあまり意見を押し殺し、結果溜まったストレスを陰で一時的に発散して、また同じことを繰り返すのである。
対立も成長の過程であること。それを認識すると、今まで押し殺していたものが一気にあふれ出てくる。
そうしてより良い考え、主張が生まれ、グループは成長していく─
そんな話を、陸上部でした。
先輩もいる中でこの話をするのは怖かった。なにせ今までの部活を否定し、結果先輩をも否定するわけだから。
しかしみんなは受け入れてくれて、しかも本来1時間にも及ぶ講義のものを10分程度に端折ったのに、おおむね理解してくれた。改めて、自分は凄い場所にいることを実感させられる。
陸上部は変われる。必ず成熟まで持っていける。そう思った。
でもこんな話もあった。「中学時代先生と対立して、お互い意見が受け入れられなくて、なんの成長にも繋がらなかった」と。
確かに上の話はグループ内でのもの。1対1の個人間ではどうなるのか、次はPersonal Work Trainingを考える必要が出てきた。
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