最近部活が少し変わってしまった。
きっかけはとある強豪高の練習メニューを知る機会があったこと。
100m12秒台から10秒台へということを現実にしたメニューで、みんなはそれに惹きつけられた。
メニューを知ったというのがマズかった。
みんな取り憑かれたようにそのメニューをなぞることしかしない。
いや、みんなじゃない。一部が先導する形でやってるってのが正しい。
昔はこうじゃなかったんだよ。
押し付けられることを嫌い、自らの課題について自らが考え、そして乗り越えていく。
茨の道を切り拓く。
そんな部活だった。
今はなんか、直通レールをひた走ってるみたい。
あるいは攻略本を手にしたゲーマーみたいだって誰かが言ってた。
いつの間にか考えることを放棄してる。
あんなに嫌ってたはずの押し付けを今は享受してる。
俺の役目は今のみんなを全力で否定することだと思う。
結果だけにこだわることは今までの陸上部からしても、部活動本来の意義としても、間違ってるんだって。
自分達で考えて実践していくことで結果を出すことは、難しく感じても、可能なんだって。
みんな、考える姿勢を取り戻せ、と。
そうすべきなんだろうけど、わからなくなる。
結局は「俺がこうしてほしい」ってことを押し付けてるんじゃないか。
正義を語るエゴなんじゃないか。
俺の論理はいつも穴だらけだ。
自ら考えていくっていうのは、指導者の存在を否定してるんじゃないか?
俺の理想を貫く上で、コーチングの意義っていうのはどこにあるんだ。
結局俺は反骨精神の権化なんじゃないか。
これから2週間ほどで部活は大きく揺れると思う。
1つの道に向かってまとまりつつあるものを、この反骨精神の権化がぶち壊す。
なぜならその道は奈落行きだから。
もしかしたら、なにか大きなものを失うかもしれない。
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無題 - 不届きなともひと
模倣の先に自分の剣があるって師匠が言ってた。
完全に真似して終わりじゃなくて自分なりに昇華させろってことなんかな
まぁ僕はもう剣を持てなくなった身ですけどねー