twitterに書くからブログ更新しない病にかかってますね。
twitterのブログパーツつければいいんじゃないかとか思いましたがそうすると日曜日の朝にカオスなものが広がるので絶対できないなと思いました。リンク貼ってる時点で同じっちゃ同じなんですが。
先月買った本の話をしようと思います。タイトルにある「史上最強の哲学入門」という本です。
この本はまず表紙がおかしい。なんせ表紙担当はあのバキの作家。おおよそ哲学本とは思えないテイストを醸し出してるんですが、中身は確かに哲学本。しかもめちゃくちゃわかりやすいです。
前書きで「哲学本の執筆依頼を受けて、書いてるうちにバキが足りないなと思った」とある通り、表紙だけでなく展開もバキっぽい(とかいう僕はバキ未読ですが)。哲学者Aが現れた!→そいつを論破する哲学者Bが現れた!→そいつを(ry という感じで進んでいくのでスラスラ読めます。他にもその哲学者の主な思想を「得意技」と呼んでみたり、漫画のパロディも随所にあってとにかく読みやすい。読みやすいのに内容はしっかりしています。
感動したのはレヴィナスの他者論、ニーチェの超人思想、あと各章ごとにつく著者のコラムですね。「他者に見出す可能性」「神が死んだ世界で」の2つのコラムは本当に衝撃を受けました。
哲学本といえば前に「シュレ猫」を読みましたが、あれと対比すると「シュレ猫」は狭く深く、「史上最強」は広く浅くといった感じですね。「シュレ猫」は解説本からの引用メインで、哲学者の主張や用語も忠実になぞるような感じでした。一方「史上最強」のほうはあえて用語を使わないでとにかくくだけた表現での解説が試みられていました。なので用語覚えたがりの自分からしたらちょっと残念でしたが、横文字が覚えられないから倫理を苦手とする人もいるようなので、そういう人でも読みやすいように配慮されてるんだろうなぁと思います。
にしても哲学を学ぶと本読むのが面白い。
この本を読んでから「シュレ猫」をもう1周しましたが、予備知識ありで臨むとまた深く読めたような気がします。自分は基本西洋哲学大好きっ子ですが、「シュレ猫」に出てくる3人の日本人─小林秀雄、廣松渉、大森荘蔵の哲学に改めて触れると、知に圧倒されるような、えも言われぬ感情がこみあげてきました。他にもハイデガー、ウィトゲンシュタイン…この世には読みたい本が、知りたい人が多すぎる。生きてるうちに少しでも彼らの知に近づけるのでしょうか?
少しそれましたが、「史上最強の哲学入門」ホントにお勧めです。これ読んどけば夏休み以降の倫理の授業はいける気がします。
それとこの著者の過去の作品「哲学的な何か、あと科学とか」「哲学的な何か、あと数学とか」の2作も評判が良いようなので、こちらも時間があったら読みたいなと思います。
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無題 - たくら
財布見つかって良かったなー
中身は無事だったの?