忍者ブログ

[PR]

2024.09.15 - 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    
at 03:55
               ▲ENTRY-TOP

残念な人の部活動

2010.05.12 - ケータイ
昨日日記を書いてからさらに帯広民1人と札幌民2人からメールもらいました。ありがとうございました。

さて、先日友達と「先発の本がベストセラーだからって『○○の壁』とか『○○の品格』っつタイトルつけるの安直だよね」なんて話をしておきながらこのタイトルってのはかなり残念なんですけど、「残念な人の思考法」結局昨日1時半まで起きて読破しました。ということで改めて本の感想と部活動と絡めた話を。

この本は「能力はあるのに仕事が出来ない人」を体系づけたものです。この本を読んでいく上でのキーワードは「プライオリティ」と「全体像へのビジョン」だと感じました。前者は繰り返し出てくる言葉で、後者は具体例の中で語られます。
プライオリティについては、「能力のある人は概して論理的思考も備わっている。しかし論理的思考とは『道のりの進み方』であり、突き詰めていけば万人に共通なものである。残念な人は道の進み方は正しいが、出発点がそもそも間違っているがために失敗する」というものでした。ここで重要なのは「プライオリティの正否・適否」で、その行動は本当に正しいか、また状況に即しているか。残念な人はここを誤るとのこと。
全体像へのビジョンはプライオリティと関連しており、行動の本質を捉えられているかどうかという話でした。与えられた仕事をこなすだけでは閉鎖的になり、トラブルを生み出しやすい。成功する人間は行動の意味、その行動をとることで起こる結果等を知り、その上で効率的な行動をとる。このことは塗り絵に例えられていました。

では部活動との共通点を見ていきたいと思います。といっても陸上部というものでしか語れないので、他の部活動になるとまた少し変わってくるとは思いますが。
プライオリティと全体像へのビジョンについて、これは練習メニューを立てる上で非常に重要だと思いました。
例えば僕は2週間後の支部の400mHで58秒を目指したいと思っています。また自分の走りについての課題は「後半のスタミナ不足」「トップスピード不足」「ハードリング技術」「レース戦略」等があげられます。部活で出されたメニューは部員全体としての課題を克服するような構成になっています。
ここでプライオリティの正否・適否を考えます。まず支部まで時間のない状況で部員全体向けのメニューをこなしたところで自分単体へのリターンは薄い、となれば個人練習の比重を大きくする必要があります。また、「トップスピード」は短期間で伸ばしにくい要素ですが、「レース戦略構築」などは短時間の集中的な練習でタイムを縮められる可能性があります。少ない時間で効果の高いものを選ぶことが効率化につながります。
このように、練習をするときは現在の自分の課題や目標値と比較して劣る部分を明確にし、必要なものを取捨選択していかなければならないと思います。受動的に与えられたメニューをこなすだけでは回り道をしてしまうこともあるかもしれません。
ここで間違えてはならないのが「目標達成のために行う」ということで、例えば「大会で結果を出す」という目標がありながら、キツい練習をすること自体に満足感を感じ練習が目的になってしまうと本末転倒です。自分にも「人がやってないような練習をするのが楽しい」とか「自分で考えた練習をするのが楽しい」という時期があり、ビジョンがなかったなぁと悔やまれます。

具体例に挙げられているものからも考察してみます。ビジネスパートナーを選ぶ基準についての話で、(1)「高い業績をあげているか」(2)「企業価値を実践しているか」の2つにYES・NOで答えるもので、YESーYESなら報酬を与える、NOーNOなら辞めてもらう、NOーYESならトレーニングする、そして興味深いのがYESーNOなら「徹底的に排除する」というものです。業績は出すが企業価値を実践しないものは貢献以上に害をなすとのこと。
リレーや駅伝について考えます。部内に誰よりも速いエースがいたとして、しかし彼が全体練習やチームの意向を無視して自分のやりたい放題にやるようであればリレーや駅伝というのは成り立ちません。とある全国駅伝常連校で、タイムは速いがネガティブな発言が多い選手がおり、その人は会場に着いてからの土壇場で突然メンバーから外されるということがあったそうです。監督がタイム以上のリスクを察知したのでしょう。勝負とはときに非情です。
まぁ部活動とはそれが好きでやりたい人の集まりであってプロではないので排除なんて厳しい話にはほとんどならないとは思いますけどね。

あんまり深い話してない気がしますが思いのほか長くなりすぎたのでこの辺で締めようと思います。
一見つながりのないように見えるビジネスと部活動(陸上)も丁寧に探ってみると意外な接点があるというのは面白いものです。こういう経験が将来役に立つといいですね。
PR
    
KANI at 21:42
            Comment(4)   TrackBack()   ▲ENTRY-TOP

Comment

著者より - masashi yamazaki

2010.05.13 Thu 16:13 URL [ EDIT ]

感想ありがとうございます。
高校生とプロフィールで伺いましたが、少なくとも私の高校時代は、もっとだらしない考え方をしていました。
社会人を15年やってわかったことを、高校生の時点でわかっていただけるとは、本を書いてよかったと思います。

私の言いたかったことを、120%消化していただいたすばらしい考察だと思います。

かげながら応援しています。がんばってください。

無題 - KANI

2010.05.13 Thu 21:19  [ EDIT ]

まさか山崎さんご本人からコメントをいただけるとは思わず、感激です。

普段触れることのないコンサルティングという視点からの物事の考え方が面白く、文章も具体例が多くてわかりやすかったのですんなり頭に入ってきました。

まだ「頭の中でなんとなくわかっている」というレベルなので、ここから行動の変革に取り組めるかどうかが重要だと思います。わかっていても実際に行動しなければわかってないのと同じですものね。
本書にあった「SMARTの法則」もまた参考になります。

拙い文章ですが最後まで読んでいただき、またコメントまでしてくださって本当にありがとうございました。

はじめまして。 - くわたけいすけ

2010.05.14 Fri 20:20  [ EDIT ]

はじめまして。札幌南高校の1年生の父親です。長男は中学校時代、陸上部だったのでネットでこのサイト(Dash!!)を見たとき、すごく感激しました。そして同じ時代を生きる高校生が何を考え、どう行動するかを、わずかな文章の中からかいま見る事ができました。あなたの文章も、50歳をすぎる私にすーっと心に滲みました。陸上をこよなく愛していることで、生き方を、人生を考えている姿はとても参考?になりました。15歳の長男と私の間には、あまりにも大きすぎる経験の隔絶がありますが、思考の方向性は同じように思います。あなたの考えがとても共感できるのは、とことん考える、思考に妥協がない、ということだからでしょうか。私は、自分の家族、特に南校1年の長男と同じ空気を吸っている人たちがどのように生きているかを、こんなサイトでかいま見る事で、自分の生き方にある方向性をみいだせるのかなあ、と思ったりもします。色々、つまらない事を書きましたが、今日はあなたの文書を読ませていただくだけでなく、一言書き留めておきたいので、コメントさせていただきました。

無題 - KANI

2010.05.14 Fri 23:10  [ EDIT ]

コメントありがとうございます。
お子さんも南高生とのことで、不思議な縁を感じます。
僕自身は普段はもっとしょうもないことを考えているような人間ですが、こんな文章からでも何かを感じて、また何かの役にたてていただければ幸いです。

TITLE:
NAME:
MAIL:
URL:
COLOR:
EMOJI: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT:
Password: ※1
Secret:  管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。

TrackBack

TrackBackURL  :
 カレンダー 
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
 プロフィール 
HN:
KANI
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/05/11
職業:
学生
趣味:
陸上、ゲーム
自己紹介:
帯広生まれ帯広育ち札幌在住。
春から筑波大学国際総合学類。

陸上歴12年目。
尊敬する人は為末大。
考えて、実践し、結果を出す陸上が信条です。
人に夢を与える走りをするのが目標です。

良ければ一言どうぞ↓


 ブログ内検索 
▼ 最新記事
(04/01)
(03/31)
(03/31)
(03/31)
(03/23)
▼ 最新CM
(03/31)
(03/22)
(03/20)
(03/10)
(03/10)
▼ バーコード