昨日日記を書いてからさらに帯広民1人と札幌民2人からメールもらいました。ありがとうございました。
さて、先日友達と「先発の本がベストセラーだからって『○○の壁』とか『○○の品格』っつタイトルつけるの安直だよね」なんて話をしておきながらこのタイトルってのはかなり残念なんですけど、「残念な人の思考法」結局昨日1時半まで起きて読破しました。ということで改めて本の感想と部活動と絡めた話を。
この本は「能力はあるのに仕事が出来ない人」を体系づけたものです。この本を読んでいく上でのキーワードは「プライオリティ」と「全体像へのビジョン」だと感じました。前者は繰り返し出てくる言葉で、後者は具体例の中で語られます。
プライオリティについては、「能力のある人は概して論理的思考も備わっている。しかし論理的思考とは『道のりの進み方』であり、突き詰めていけば万人に共通なものである。残念な人は道の進み方は正しいが、出発点がそもそも間違っているがために失敗する」というものでした。ここで重要なのは「プライオリティの正否・適否」で、その行動は本当に正しいか、また状況に即しているか。残念な人はここを誤るとのこと。
全体像へのビジョンはプライオリティと関連しており、行動の本質を捉えられているかどうかという話でした。与えられた仕事をこなすだけでは閉鎖的になり、トラブルを生み出しやすい。成功する人間は行動の意味、その行動をとることで起こる結果等を知り、その上で効率的な行動をとる。このことは塗り絵に例えられていました。
では部活動との共通点を見ていきたいと思います。といっても陸上部というものでしか語れないので、他の部活動になるとまた少し変わってくるとは思いますが。
プライオリティと全体像へのビジョンについて、これは練習メニューを立てる上で非常に重要だと思いました。
例えば僕は2週間後の支部の400mHで58秒を目指したいと思っています。また自分の走りについての課題は「後半のスタミナ不足」「トップスピード不足」「ハードリング技術」「レース戦略」等があげられます。部活で出されたメニューは部員全体としての課題を克服するような構成になっています。
ここでプライオリティの正否・適否を考えます。まず支部まで時間のない状況で部員全体向けのメニューをこなしたところで自分単体へのリターンは薄い、となれば個人練習の比重を大きくする必要があります。また、「トップスピード」は短期間で伸ばしにくい要素ですが、「レース戦略構築」などは短時間の集中的な練習でタイムを縮められる可能性があります。少ない時間で効果の高いものを選ぶことが効率化につながります。
このように、練習をするときは現在の自分の課題や目標値と比較して劣る部分を明確にし、必要なものを取捨選択していかなければならないと思います。受動的に与えられたメニューをこなすだけでは回り道をしてしまうこともあるかもしれません。
ここで間違えてはならないのが「目標達成のために行う」ということで、例えば「大会で結果を出す」という目標がありながら、キツい練習をすること自体に満足感を感じ練習が目的になってしまうと本末転倒です。自分にも「人がやってないような練習をするのが楽しい」とか「自分で考えた練習をするのが楽しい」という時期があり、ビジョンがなかったなぁと悔やまれます。
具体例に挙げられているものからも考察してみます。ビジネスパートナーを選ぶ基準についての話で、(1)「高い業績をあげているか」(2)「企業価値を実践しているか」の2つにYES・NOで答えるもので、YESーYESなら報酬を与える、NOーNOなら辞めてもらう、NOーYESならトレーニングする、そして興味深いのがYESーNOなら「徹底的に排除する」というものです。業績は出すが企業価値を実践しないものは貢献以上に害をなすとのこと。
リレーや駅伝について考えます。部内に誰よりも速いエースがいたとして、しかし彼が全体練習やチームの意向を無視して自分のやりたい放題にやるようであればリレーや駅伝というのは成り立ちません。とある全国駅伝常連校で、タイムは速いがネガティブな発言が多い選手がおり、その人は会場に着いてからの土壇場で突然メンバーから外されるということがあったそうです。監督がタイム以上のリスクを察知したのでしょう。勝負とはときに非情です。
まぁ部活動とはそれが好きでやりたい人の集まりであってプロではないので排除なんて厳しい話にはほとんどならないとは思いますけどね。
あんまり深い話してない気がしますが思いのほか長くなりすぎたのでこの辺で締めようと思います。
一見つながりのないように見えるビジネスと部活動(陸上)も丁寧に探ってみると意外な接点があるというのは面白いものです。こういう経験が将来役に立つといいですね。
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明日大会にも関わらず右脚打撲+昨日調子のってウェイトしすぎて筋肉痛+風邪というトリプルブローをくらっています。まぁ全力で走るのに支障があるほどではないと思います。
つまらん理由で自分が走るはずのレーンをスタンドから見るのはもうコリゴリだヨ。
明日は4継です。
記録会棄権という軽い屈辱があるので憂さ晴らししたいです。今回は予選決勝があるので2本走ってやろうと思います。
今回は3をやりますが、支部では4をやるそうなので、北京五輪の男子4継の動画でモチベを上げることにしてます。やっぱ朝原さんはすごいですね。あと著書「肉体マネジメント」にあった「気持ちを入れずに待つ。淡々とマーク通りに出ることに集中して、あとは無我夢中に走る」といった言葉も胸に刻み込んであります。少しでも彼ぐらいに頼れるアンカーでありたいです。
リレー楽しみだな。頑張ろう。