風邪引いた。
3日前ぐらいから朝起きたら喉痛かったけど、今日になって咳と鼻水ががが。
授業は乗り切ったけど部活はパス。病院までは札駅降りてから歩くわけだけど、そこまでで若干汗かくから病院で測る熱ホントより上がってる気がするんだけどなぁ。
明日学校行くのかは微妙だ。
熱にうなされたのかまたしょーもないことを書く。
現代文の時間は電子辞書をよく使う。
知らない語句は即調べるし、暇な時間に適当な語句を調べて少しでも語彙を稼ぐためでもある。割と哲学用語を調べることが多いのかな。
今日の5時間目、本文に出てきた「イデオロギー」を調べて、ついでにその上にあった「イデオローグ」を見た。
イデオローグ:もと抽象的な議論にふける学者をナポレオンが軽蔑して読んだ語で、空論家の意…
時折頭の中でいきなり長い文章が電撃が走るかのように浮かんで、それをあとから読み直して認識しなおすということがあるが、今日もそれを感じた。今日は短めだった。
「あぁ、俺のことか」と。
自分で言った「陸上に縛られた人生」という言葉がリフレインする。そこに後悔はない。ただ意味の追求だけが無限にある。
そもそも始めたきっかけなんてのは些細なものだった。親が少年団の指導者で、姉と兄が団員で。だから自分も入るんだと思っていた幼稚園の頃。自分からやりたいと思ったわけではなかった。
練習も好きだったわけじゃない。むしろ秋の駅伝シーズンはとにかく長距離が嫌で少年団のある日は全部雨が降ればいいと思ってた。でも親に「姉も兄も行ってたし、字が下手なんだから習字を習え」と言われたのをかたくなに断った。少年団の練習は好きじゃないはずなのに、「練習時間が削れるのが嫌」だった。練習は嫌でも陸上をやってることは好きだったのかもしれない。まぁ小さい頃のことなんてハッキリとは分からない。ただお前の選択のおかげで今も俺は家族で一番字が下手だ。
走ることだけしてきたせいか、走ること以外は不器用で、球技とは未だに仲良く出来ない。だから部活に選択肢なんてなかった。変えたところで上手くいかないのを分かっていた。ただそれだけじゃなく、陸上で勝ちたい気持ちも、「部活」というものに属する年頃には芽生えていた。
勉強も部活もという気持ちでここまで来た。漠然と「3年生で全国に行けたらいいな」と思っていた。「行きたい」じゃなくて「行けたら」。部活もと言った割にはもともとそのぐらいの覚悟でしかなかった、のか。
怪我をして、満足に走れなくなって、やめたいと思った時期もあった。でも何かがギリギリのところで引き止めてくれた。去年を振り返るにあたり、応援とか期待とかと書いたけど、まだ「行けたらいいな」の残りカスぐらいはあったのかもしれない。
前置きが長くなった。要するに走ることは好きだ。そしてそれは「競技」としてのもので、生涯スポーツとか学習としてのスポーツなんてものじゃない。勝負がしたいのだ。和気藹々と走ってるだけとは違う、100分の1秒の追求のために自分を高めることに至高の喜びがある。
しかし本当にそうか?と思うときがある。自分の言ったことに矛盾が生じる。自分を高めることに喜びを感じると言いながら、勝ちたいと言いながら、時折貪欲さに欠けた消極的な自分が現れる。
綺麗事を並べることに長け、口ばっかりで本番はダメダメ。部活の日記に偉そうなことを書き連ねて置きながら、行動や結果にまるで表れない。
勝利の追求、理論の追求、美学の追求─総じて陸上の追求。別に間違ってるとは思わないし、自分を擁護するようだが読み返しても面白いこと言ってるとは思う。ただし実態を見ていない。机上論で陸上をして、地に足がついてない、頭で走ってやがる。コイツは陸上とは別次元のことをしている。まさしく空論だ。
俺はここまでなにをしに来たんだ。決して哲学としての陸上をしに来たはずじゃない。大地を踏みしめて風を裂く、誰よりも速く、誰よりも強く。そんな陸上をしに来たはずだ。それなのに、それなのに、なぜ勝つことにひたむきになれない。「地面に顔を叩きつけられても、それでもなお空を見んとする」って自分で言ったろ、なのになぜそう出来ない。今のお前は泥臭さに欠けている。
結局はこんなこと考える事自体が空論で、実態を得ていなくて、自分自身をイデオローグたらしめていることに気づいてさらに落ち込む。
本当に強い人間はいちいちこんなに考えこまない、考えるために立ち止まることをしない、常に歩み続け─いや走り続けている。その単純さが強さ。そして俺に足りないもの。
今全国を目標に動いている部活にいて、「リレーで全道優勝」という目標を掲げているチームにいて、立ち止まることはもはや許されない。というか立ち止まる理由がないはずじゃないか?「全国に行きたい」と思ってて、部がその通りに動いている。躊躇うことなんてない、ただそのままに突き進むことが「ここに陸上をしに来た意味」だ。
長々と語って自分会議を繰り返しても結局結論は、すべきことはこれ1つで不変なのだ。
「走れ!!」
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